東武350系、間もなく引退の噂?
こんにちは。くさせんべいです。
本日2020/7/14、東武鉄道公式HPより、「2020年移動等円滑化取組計画書」が発表?されました。その内容は簡略に言うとざっくりした駅設備(バリアフリー未対応駅)の改良計画、今年度のホームドア整備計画、その他バリアフリーに向けた整備計画について書いたものです。そしてその中に「バリアフリーに対応した新型車両を5編成導入します」という文言があり、その文言について東武ファンの間である噂が流れていたので、ちょっとそのことについて書いていきたいと思います。
注意・この記事は推測や噂などを元にした、すなわち確定情報が無い状態で書いています。そのため、情報を鵜吞みにする、またこのことを「確定情報」として拡散する行為はせぬようよろしくお願いいたします。
350系、間もなく廃車?
この文書の中には「5編成導入」というのが書かれていました。さて、2020年度(3月はじめ)は現在もう1/3まで進んでおり、その間に導入された列車は2編成あります。私がさんざん書いた「THライナー」に使用する70090系、その第5編成、第6編成です。
この時点で、今年度に増備していないのは3編成。なのですが、その「3編成」という数は、なんと350系の編成数と一致するのです。
ちょうど2週間前ですね、350系は間もなく引退するのでは、と推測したうえで、まだ公式発表がない今のうちにと350系きりふり号に乗った乗車記を書きました。
当然ながらもうすぐ引退と推測した理由はあります。この数ヶ月前、350系が毎日運転の定期列車としては最後の「しもつけ号」(宇都宮線直通特急)が廃止されてしまったからです。これにより残すは東武日光行の「きりふり号」のみとなりましたが、この乗車記において私は「350系の運転だからわざわざきりふり号なんて愛称を残しているわけで、運用自体は別に350系でなくてもいい」と書きました。そのうえで、「きっと100系置き換えのタイミングで廃車になる」との推測も書きました。
ただ、よくよく考えてみれば、「100系や500系で置き換えられる運用をわざわざ350系で残しておく必要あるか??」というもっともな疑問があることも事実です。
この増備計画に際し、ファンの間では「350系を廃車して500系リバティを増備するのでは」という噂がたっています。そこで、350系を残すメリットデメリットを考えてみましょう。
- 350系を残すメリット
・新車導入ほど一気にお金を使わない
- 350系を残すデメリット
・リクライニングしないシート、和式お手洗いと接客設備が時代錯誤。それで特急料金とってる。普通運用には使えない、既存の特急の代走もできない。
・最高速度110km/h(100系500系の設計上最高速度130/h、営業では最大120km/h)
・運用がかなり限られる。平日は全編成ニートレインと化す。
・休日の1運用のために3編成も必要⁇
・予備がなく、供給の頼みがほぼ皆無の部品も存在すると思われる
・故障が何度か起こってる
・純粋に車齢がやばい
・維持費は500系の方が安いと思われ
・日光特急から通勤ライナーまで、活躍の幅が広く何にでも使える
・夜割午後割を設定ぜすリバティ料金をふんだくれる。
・近年、アーバンパークライナーでの活躍が増加傾向
・リクライニングシート、背面テーブル、コンセントつきと現代にふさわしい接客設備
・純粋にカッコよく見栄えがいい
- 500系を増備するデメリット
・導入にはまあまあお金かかる(※新車に共通の特徴)
・比較して1両減車なので定員は減る
はい、もう350系を残すメリット皆無ですね。いちおう、350系には団体運用や貸切というのもあるのですが、この貸切が満員御礼だった例はあまり見たことなく、500系1編成を使えば十分載せきれてしまうように思います。そうでなくとも2編成繋げた6両編成なら十分でしょう。
おそらく350系は運用面でもサービス面でも「扱いづらい」車両になっているはずなので、350系を廃車して500系を増備するというのは実に合理的で筋の通っている話だと言えるでしょう。
350系はおそらく新型特急車両で100系を置き換えた後に廃車になるんじゃないかな~と推測していましたが、この噂が本当なら思った以上に早い時期に廃車になりそうですね。もしかしたら来年まで持たない可能性も十分考えられると思います。となると9編成も存在する100系をどうするのか??という疑問もわいてきます。JR直通対応の3編成は残すと仮定しても、6編成も波動(臨時)用特急が必要なわけがないですし、地方私鉄に譲渡するにしても先頭車1両は個室だから要改造ですし…そういえば、ちょうど足回りは50年以上経っていてぴったり9両存在する特急型が存在してましたね?
今確認したところ、350系は351F、353Fがもう製造から50年以上経過(本来の1800系時代から数えて)していたようでした。野田線8150Fの中間車2両が営業列車では最古参のようですが、350系もそれに負けず劣らずの古さであり、なるほどこりゃあ老朽化がやばいはずだと言いたくなります。というかもしかして、(ほぼ原形を残している)私鉄特急としては最古参?
ともかくも、350系があまり先長くないのは間違いないと思うので、早め早めに記録を行った方がよさそうです。
350系置き換えじゃないケースを考えてみる
もしも350系置き換えのための増備じゃないとしたら、どんなものがあるかちょっと考えてみましょう。
まず1について。350系じゃなければたぶんこれがありうる話かなって思います。8150Fは野田線、アーバンパークラインの中でも最古参に位置する列車で、最近ついに車齢50年が経過してしまいました。当然ながら修繕工事は受けており、宇都宮線8000系の置き換えで部品には余剰が出ているはずですが、それでも老朽化はそれなりのものじゃないかと思います。まずはこれの置き換え、次いで複線化、増発による増備。複線化を進めている野田線においてはむしろ車両を増やさないといけない状況にあると考えられ、その点では1本~2本廃車3本増備はあり得ると思います。とはいえ60000系も最終製造から5年くらい経過してるので、マイナーチェンジくらいはするでしょう。
次に、特急の純増。アーバンパークライナーが最近になって柏まで延長されたのでそれに伴う500系増備の可能性も考えられます。が、それに3編成必要かというとちょっと疑問ですが…
最後に、東上線の一部列車置き換え。地下鉄直通に造られたものの現在は東上線内完結運用に入っている9000系9101Fなんかはまもなく製造から40年が経過しようとしているにも関わらずリニューアル工事を受けておらず、老朽化が心配になってきます。とはいえあと2編成はどうするの?となりますし、東上線にたった3編成導入したところでむしろ扱う車種が増えてしまうことにもつながるので、この可能性はどうなんだろうか、とは思います。
その他、移動円滑化計画について
移動円滑化計画の1つとして他に気になったところと言えば、やはりホームドアでしょうか。2020年度はもう設置された北越谷の他に、北千住3階(日比谷線ホーム)、新越谷、志木1、2番線が設置対象となっているようです。
なんかもう懐かしくなってきた感じですが、これは複々線区間の内側線を走る10000系普通列車。結構お気に入りの1枚です。内側線運用そのものは残念ながらこの前のダイヤ改正で廃止されました…といことはどうでもよくてですね、
これは新越谷駅よりしゃがみ込んでのアングルで撮影した写真なのですが、こういった写真も今年中に撮れなくなってしまうようです。また今後、ホームドア工事の進捗により撮れなくなるアングルが出てくると思いますので、コチラも早めに記録しておいた方がよさそうです。
さいごに
ということで、移動円滑化計画に際し思ったことを書いてみました。最初に赤文字で書いたようにあくまで噂ですので、まったく大外れする可能性は十分に考えられると思うんですね。車齢上限界を迎えそうな車両も増えつつあるなか、これからお別れしなければならない車両もどんどん出てくると思います。鉄道ファンとして「乗っておけば…!撮っておけば…!」と後悔することのないように、積極的な乗車と日ごろからの記録を心掛けたいものです。もちろん、鉄道会社と利用者の皆様に迷惑をかけない範囲内で。
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